私はエンジニアになって一番反省していることは、ガリ勉していた事です。
今回は「ガリ勉エンジニア」を例に、エンジニアが良い自己投資をするには何を意識すればよいのかという話をしていきます。
ガリ勉エンジニアというのは、プライベートな時間を全て自分のスキルや知識に投資している人です。
エンジニアなので、土日に勉強会へ参加したり、ひらすら何かしらの勉強に時間を使っているエンジニアは一定数います。
とくにwebエンジニアに多いと思います。
私自身、20代前半にエンジニアになり、28・29歳ぐらいまでプライベートな時間をスキルアップの学習の時間に使ってきました。
そんな私が30歳を超えて思ったことは、ガリ勉エンジニアは幸せに生きるための必要なものが、何一つ手に入らないということです。
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目次
ガリ勉エンジニアの問題点
ガリ勉エンジニアの問題点は、知識やスキルへ投資している、ということです。
これがなぜ悪いのかというと、その学んだ知識でいつリターンを得られるのか考えていないからです。
そもそも投資というものは、リスクとリターンは把握した上で行うもので、どっちが欠けてもダメです。
これは株式投資でも、自己投資でも同じです。
エンジニアの知識やスキルへの投資は、リターンが非常に低いものです。
なぜかと言うと、今自分が仕事で必要な技術は、エンジニアであれば仕事の中で学んでいるはずです。
ということは、プライベートの勉強は、今の仕事から離れた事を学んでいることが多いです。
Rubyのエンジニアが、他の言語を学んだり、フロントエンドを学んだり。
例外なのは、今の自分がやっている仕事の知識をアップデートするとき、
例えば、仕事で使っている言語で新しいバージョンが出たとか、それこそ次からの仕事に役に立つ知識ですよね。
エンジニアにとって良い自己投資とは?
では、エンジニアはどのような自己投資をすれば良いかと言うと、結論は2つだけ。
- 他者からの評価
- お金
そもそも、前提として知識やスキルに投資するのではなく、物を作ることに自分の時間などを投資する、という意識が大切です。
その上で、「他者からの評価」か「お金」を得られるものを作る時間などに投資をする。
エンジニアの自己投資:他者からの評価
まず「他者からの評価」というのは、積み重なることで自分にとってメリットのある事が多くなります。
例えば、昔いた職場のエンジニアは、飲み会の席で毎回新しい技術を使ってプライベートで作ったものを周りにさりげなくアピールしていました。
エンジニアはやっぱりそういう話が好きなので、その人は周りからプライベートでガンガンもの作ってるエンジニアという評判になります。
それは回って上司などの耳に入ることになります。
そういう風に社内での評判を上げることで、会社内で良い仕事が自分に来やすくなります。
会社にとって初めての試みの仕事などは、そういったプライベートで新しい技術にキャッチアップしているエンジニアに振られる事が多いです。
また、プライベートプロジェクト、世の中にwebサービスをリリースしたり、ライブラリなどを作ることで、SNSと併用すれば、自己ブランディングとして評価を得られます。
エンジニアの自己投資:お金
もう一つの「お金」はわかりやすいですよね。
エンジニアのスキルはお金に換算しやすいため、有料のライブラリやプラグインをつくるとかで、個人で稼ぐことが出来ます。
会社以外でエンジニアスキルでお金を稼げる経験は、今後のエンジニア人生を左右するほど、大きな意味を持ちます。
個人で稼ぎ出すと、会社に頼る必要がなくなる意識が芽生えるので、将来フリーランスになろうと思ったときなど、即実行できる状態になります。
ガリ勉エンジニアを続けても幸せになれない理由
最後に、ガリ勉エンジニアを続けても人生幸せに生きることができません。
なぜかというと、人が幸せを感じる3つの要素を得る事が難しいからです。
- 経済的余裕
- 時間的余裕
- 人間関係
プライベートのほとんどを、知識やスキルを身につけるために使っているので、人間関係が希薄です。
そして、スキルを上げるという一種の強迫観念のようなものがあり、会社員として働いていることが多いので、経済的な余裕も、時間的な余裕も得られません。
エンジニアがスキルを上げるには、3年ぐらいで会社を転職していくのがベストだと思いますが、日本の場合は明らかにエンジニアの給料は低いです。
フリーランスなら会社員の頃の2倍は確実に超えていきます。
仮に、まだ会社に業績に対して自己投資や全力でコミットをしていれば、社内で出世という道もあります。
ですが、得てしてガリ勉エンジニアは知識やスキルアップのみを目指している人が多く、エンジニアとして頼られても、出世することはほぼありません。
理由としては、技術のみを求めるエンジニアを出世させても会社のメリット・チームのメリットにならないからです。
経営者としては、そういうエンジニアは「プレイヤーのまま活躍してもらう」という判断になります。
ちなみに私は「時間的な余裕」さえクリアできれば幸せと感じる事ができるとフリーランスになって気づきました。
だいたい今は、会社員の頃の二分の一から、三分の一ぐらいの労働です。
まとめ
まとめとして覚えて置いてほしいことは、エンジニアは「知識やスキルに自己投資をしてはダメ」ということ。
自己投資には2つの意識が大切です。
- 他者からの評価
- お金
ここさえ意識していれば、幸せなエンジニアライフが歩めると思います。