私は22歳のときに90万払ってプログラミングスクールに通いました。
その中で、良いところもあれば、悪いところもある。
また、あまり過度に期待しないほうが良い点も感じました。
この記事では、プログラミングスクールに行くか悩んでいる人向けに、私が90万払ってプログラミングスクールに通った体験談を話していきます。
目次
私が通ったプログラミングスクール
まず、私が通ったプログラミングスクールは、デジタルハリウッドというところで、当時のコースは、今はもうありません。
今はクリエイティブ系というか、CGや映像がメインになってますかね。
90万って高すぎと思った方も多いと思いますが、これは3つのコースに通っています。
当時は、一つのコースで幅広く教えてはくれず、例えばPHPコースだと、HTMLやCSSは教えないという感じでした。
なので、Web制作・PHP・デザインのコースに通っていて、デザインコースは、当時Web制作って完全に縦割りになっていない会社も多く、
Web制作やるってなると、デザインも必要みたいな話ですね。
プログラミングスクールに通うメリット
次に、プログラミングスクールに通うメリットについて、話をしていきます。
よく、プログラミングを学ぶ時に「本で学べることは、ネットで無料で手に入るでしょ」とか、
スクール行かなくても、ユーデミーとか安く学べる動画講座あるでしょ、とかSNSやブログで言われていたりします。
ただ、プログラミングをを学ぶ時に、最低限必要な4つの要素があります。
- カリキュラム(学習内容)
- 相談できる相手(講師・メンター)
- モチベーション(スクールの仲間)
- 学習場所(勉強の習慣づけ)
例えば、本を買っての独学だと、カリキュラムしか得られません。
他の3つの要素を、自分で用意する必要があります。
ユーデミーという動画講座の有料コースだと、講師に質問できたりもしますが、
モチベーションや学習場所などは得られません。
プログラミングスクールの良いところは、この4つの要素を得られることです。
プログラミングスクールのデメリット
プログラミングスクールのデメリットは、とにかく費用が高い。
私は頭金で40万くらい払って、残りはたしか24回くらいの分割払いでした。
月2万ちょいの返済なわけですが、かなりキツかった記憶があります。
というのもエンジニアの未経験での入社は、給料が低いんですよね。
私の場合、最初の会社は1年で辞めて、次の会社が1年たたずに潰れたので、スクール代の残り半年分の返済が遅れました。
まあ、スクールのデメリットは学費だけですが、人によっては一番足踏みするところかと思います。
どんな人にスクールがおすすめか?
では、どんな人にスクールがおすすめか?
私は「社会人で他職種からエンジニアに転職したい人」が使うのが良いと思っています。
理由は、もう社会人になっているということは、何よりも時間が大切だと思うからです。
私は大学3年で辞めて、ブラック企業の営業職に就職してしまいました。
その営業を1年で辞めて、スクールに通ったという流れです。
働いているころに独学して、挫折したのですが、
その中で、上であげた4つの要素が必要だと気づき、学習時間とお金を天秤にかけてスクールに通いました。
あと、やはりこの4つの要素を自力で用意するには時間がかかります。
そのため、少なくとも学習速度においては「独学とスクールでは、スクールに軍配が上がる」と考えていますのでスクールの方が良いかなと思っています。
逆に、学生であれば、まずは独学からで良いかと思います。
お金のかからないところから初めて、独学に挫折したらスクールを考える、で良いと思います。
プログラミングスクールに通って稼げるようになるのか?
スクールに行って稼げるようになるのか?という疑問について。
中にはスクール通うような人は稼げないみたいな、極論もネット上では見かけます。
現状、webエンジニアは言語がなんであれ稼げます。
RubyだろうがPHPだろうが、WordPressでも、Webのフロントエンドでもです。
私はフロントエンドエンジニアとして仕事をしていますが、フロントエンドの仕事はIT系のエンジニアでは一番報酬が少ないと思います。
それでもフリーランスとして仕事をして、1ヶ月で月80万〜100万くらいは稼げています。
これは直案件とかが多いからなのですが、フリーランスエージェントサイトで仕事をしても月60万は稼げると思います。
また、会社員の場合も中小企業で20代後半〜30代前半ぐらいで500万くらいはいきます。
これは私の過去の実績や、周りの知人がこれぐらいという感じです。
ただ、会社員の場合は転職をしていかないと、年収は上がりません。
日本は、その会社に入ったときの給料がベースになります。
そのため同じ年齢、同じ能力でも、
・未経験から4年働いている人
・中途入社1年目の人
では年収が100万違うこともあります。
日本の会社は、どれだけ成長しようが経験つもうが、1年ごとに上がる昇給額は決まっていることがほとんどです。
なので転職は繰り返すほど上がると考えていて、私も20代で4回、転職しています。
プログラミングスクールに過度に期待はしない
最後ですが、過度にスクールに期待するのはやめたほうがよいです。
講師の質
カリキュラムの内容は、そこらへんの本と同じレベルですし、講師の質は高くないことも多いです。
なぜか言うと、エンジニアとして働いたほうがお金稼げるからです。
普通に稼げるエンジニアは講師にはならないです。
就職サポート
就職サポートをしているスクールもありますが、基本的にメリットは無いと考えています。
なぜかと言うと、私も会社員で採用に関わることもありましたが、「このスクール卒業生だからスキル高いだろう」みたいな判断で採用することはありません。
卒業制作発表会のようなものに、採用担当として行き、良い人がいたら採用するということはありますが、あくまでその人自身の能力が高いかどうかです。
なので、就職サポートなんかは、あぶれる人は当然います。
あぶれた人は、正直微妙な会社に適当に斡旋されたりします。
それでもプログラミングを学ぶ時に必要な4つの要素を、お金でスクールに通って手に入るメリットがあると思っています。
スクールに通うというのは、自己投資です。
なのでコストとリターンを把握した上で、お金を投資するかどうかを考えてもらえたら良いと思います。