今回は最近話題になってきたノーコードが、「エンジニアに与える影響と未来」を話して行きたいと思います。
「今後、ノーコードで作られたアプリなどが七割をしめる」
みたいな話が海外で言われていたりしてますが、
それじゃあ「プログラミング勉強する意味ないじゃん」と思ってしまう方もいるかもしれません。
でも、決してそんな事はなく、ノーコードはエンジニアにとってデメリットが無いと考えています。
▼この記事は動画でも視聴できます!
海外でNoCode(ノーコード)が使われる事例は大きく分けて2つ
まず、ノーコードが使われる主な理由は2つで、「早く」「安く」つくれるというもの。
これがどんな事で使われているかと言うと、
・スタートアップや副業
・企業の業務効率化ツール
まず、海外だと優秀なエンジニアは、大企業が大量に抱え込んでいて、スタートアップがエンジニアを雇うのがむずかしい、という状況があったりします。
なので、早くビジネスを立ち上げるために、ノーコードを使うというメリットがあります。
また、アメリカとかだと副業する人が日本より多いですが、アイデアはあるけど形にするためのお金がない、という人も多いです。
そこで、ノーコードは作れるものに制限はあるけれど、コストをかけず作れるので、ノーコードが使われています。
海外で今後7割がノーコードで作られるというのは、今あるものがノーコードになる、みたいな話ではなく、
スタートアップや副業といった、成功するかわからない小さなビジネスが、ノーコードによって作りやすくなるので、沢山世の中に出てくるよ、ってことです。
また、企業の効率化ツールでノーコードを使うのが良いんじゃないのか、というのも言われてきていて、
と言うのも日本でもIT企業なんかはそうですが、各々が好き勝手に効率化ツールを作ったりしています。
私が勤めていた会社も、本当にいくつもツールがあり、上司とか、上の人間が知らないものもあるので、全部あわせると数十ぐらいあったかもしれません。
そういった勝手に作っている効率化ツールですが、問題はセキュリティなんですよね。
それ本当に大丈夫?っていうものも正直あったりします。
それが、出来る限りノーコードツールで作るというようにすると、セキュリティ面はのノーコードサービスだけ、チェックすればOKとなります。
なので効率化ツールを作る上で、ノーコードが注目されています。
NoCode(ノーコード)がエンジニアに与える影響
ネットであがっている話として、ノーコードによってエンジニアが不要になる?みたいな話ですが、
結論、ノーコードによって仕事が減ることもありません。
ノーコードに限らず、プログラマはよく使われるものをパッケージ化して、非エンジニアの人が使える形にする、という事を昔からやっています。
一番有名なのはCMSでWordPressなんかがそうです。
ブログってよく使うよね、という考えから「ブログ機能+それ以外の機能はプラグインで補う」という形で世の中に広まりました。
結果どうなったかと言うと、WordPress専門のエンジニアなどが出てきましたよね。
なぜ、無料で使えるWordPressが仕事になるかと言うと、WordPressをカスタマイズした方が、ビジネスで利益を得られるからです。
企業がビジネスをやる上で重要なのは、安いかではなく「予算の範囲内で最大の利益を得る」ということです。
ノーコードは、小さな規模のビジネスで、これから沢山使われていくと思います。
そこで軌道に乗って利益がでていくと、もし機能を拡張するときにノーコードで作れる範囲を超えたてしまったら、エンジニアを雇い、オリジナルで開発を進めることになります。
ちなみに海外ではそうなったときの問題上がっているのが、データベース情報ってノーコードサービスからエクスポートできるのかという点です。
そして、ノーコードを使うユーザーで一番多いのが資金がない人ですが、資金がない人は、現状そもそもエンジニアや開発会社の「お客」ではありません。
お金がないのですから、当然ですよね。
なのでノーコードは、エンジニアの仕事を奪うわけではないし、むしろコードを書くエンジニアの仕事が、ノーコードによって広がっていくと思っています。
NoCode(ノーコード)はどんな人が学んだほうが良いのか
最後にノーコードはどんな人が学んだほうが良いのかという点ですが、
・副業など自分でアプリやwebサービスを作りたい人
・自分の仕事の業務効率化ツールを作りたい人
・NoCodeの情報発信で利益を得たい人
となります。
今後ノーコードで作る事自体が仕事になるかもしれませんが、日本で普及するのは2〜3年は先になるかと思います。
今ノーコードを学んでもすぐには仕事にはならないんですよね。
エンジニアになろうと考えている人は、普通にプログラミングを勉強して、就職なり仕事をすることを考えたほうが良いと思います。
それ以降は時代の流れですね。
ノーコード専門の開発会社が出てきて、そこの転職するためにノーコードを学ぶというのも有り、だとは思います。
基本的にノーコードの仕事というのは、コードを書くエンジニアより給料安くなります。
なのでその時の状況によって改めて考えてみる、というのが良いと思います。