「凡人起業」を読みましたので、感想を書いていきます。
会社員をしながらも、起業を少しでも考えている方には参考になるかと思います。
「凡人起業」で参考になったところ
本書は言ってしまえば、「能力の低い起業家が、身の丈にあった会社をつくるには」、という内容です。
そのためには、時代の波に乗ることや、負けない場所で先行者を目指すと書かれています。
そして、情報発信を続け、その道で他者に認められるほどのプロになる。
感覚的には、「インフルエンサー」とか、それに近いレベルの人ですね。
そして、自分を行動させるために仕組みをづくりも大切です。
自分がサボらないために友達の居るFacebookなどで、監視されていると感じならの情報発信を行うなど、半強制的に動かざる得ない状態をつくります。
本書は、20代というよりは、会社員として働き、知識と経験がついた30代に向けて書かれているように感じました。
なぜなら、時代の波にのることや、先行者を目指すこと、その道のプロになることは学生では、ちょっと難しいからです。
そういう意味でいうと、私は30代で共感や納得できる部分が多々ありました。
しかし「凡人起業」は決して凡人に出来るものではない
ただ、本書を読んだ違和感として、この人は能力は高くは無いが凡人では無いかなと感じました。
上でも話したとおり、「能力の低い起業家が身の丈にあった会社をつくる」という内容です。
あくまで起業家として考えて行動出来る人、というのが「凡人起業」の条件として入ってきそうです。
最大のハードルは、先行者として情報発信を続けられるかどうか
起業家で一番大切なことは、自分を信じて、事業に人生を投資できるかだと思っています。
本書では、成長・拡大する市場で、先行者として情報発信を続けることと言っていますが、凡人にこれが出来るでしょうか?
先行者というのは、たしかに成功すれば大きなリターンを得られます。
例えば、YouTubeが世に広まる前からやっていた、ヒカキンのように。
ただ、先行者は長い期間、儲からないです。
ヒカキンがなぜ儲からないのにYouTubeを続けていたかと言うと、自分の趣味のビートボックスを表現できる場であったからです。
要は、自分の趣味から入っているからこそ、続けられたと言うことです。
お金が稼げない状態で、それでも発信を続けることが出来る人は、凡人ではないと個人的には思ってしまいます。
「凡人起業」は自分は特別ではないと分かっていても起業したい方におすすめ!
本書の起業の流れは、特別な人脈や高い専門性は必要ありません。
そういう意味で言うと、本気で起業したい人には、読む価値がある本だと思います。
とくに、今の仕事を続けても起業できないと思っている人にはおすすめです。
ただ、SNSを使った情報発信での影響力のつけかたが、内容不足に感じました。
そこは、ホリエモンの「ハッタリの流儀」など読んで知識を追加すると良いかもしれません。
「ハッタリの流儀」の感想は、こちらの記事で紹介しています。