著者のゆうこすさんを全く知らない状態で、本書を手に取り読みました。
読んだ感想は、ビックリするぐらいノウハウが詰まった一冊です!
ビジネス書には、これからのSNSの重要性など書いている本は多いですが、ここまで著者が実践してきた内容を書いている本は無いかと思います。
また、試行錯誤した中で考えて自分をプロデュースしてきた方法が、きちんと言語化されているため、かなり役に立つ情報でした。
「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」ではセルフプロデュースする方法が参考になる
本書では、元アイドルでSNSフォロアーには男性が多い状態から、女性向けにブランディングをしていった経緯が書いてあります。
その体験から得た教訓として、例えば『夢や願望だけでは応援(フォローすら)されない』という話を書いています。
これはTwitterでありがちな、「〜目指しています!」系のアカウントのことです。
同じ目標を持った人はフォローしてくれるかもしれませんが、ビジネスで役立つSNSアカウントを作りたいと考えている人には、誤った方向です。
SNSで「共感」を生むためには「想い」を伝える
この本では、夢や願望にプラスして「理由」や「想い」を伝えることで「共感」が生まれると、説明しています。
Twitterの場合は、プロフィール欄の一行目を「本の帯」と表現しています。
ここに自分の「夢」とそれに掛ける「想い」を、どれだけ目を引くキャッチコピーで書けるかで、アカウントのフォローされやすさが変わって来ると書かれています。
そして、Twitterの投稿で、「共感」を得られるようになると、「いいね」止まりではなく「リツイート」されるようになります。
これを本書では、「自分のタイムラインは、他人に見られるスクラップ帳」と表現しています。
これは、強く共感できるけれど、自分では言いにくい事を、あくまで他の人が言ってる事と保険をかけている心理状態と説明しています。
もちろん投稿内容にもよりますが、少なくとも「リツート」するというのは、自分のフォロワーに「この投稿を見せる」という意識があると思います。
Twitterでフォロワーを増やしたいなら、「リツート」される投稿を意識するのも大切です。
ビジュアルは超重要
Twitterだと、プロフィールのヘッダー画像。
ここは、あなたのプロフィールを見ようとすると、かなり大きい領域で目に入る部分となります。
よくあるのが適当な風景写真とかにしている人も多いですが、そうではなく自分のビジネスに関わる画像をきちんと作ることが効果的です。
また、Twitterは文字ベースのSNSなので、投稿に画像をいれると効果が高いということも書かれています。
あと私も経験ありますが、YouTubeだとサムネイルで再生回数が大きく変わります。
サムネ詐欺という言葉もあるくらいで、YouTubeは動画最初に広告入る事が多いので、サムネイルに力を入れるのは重要です。
ファンを階層分けしてSNSを使い分ける
- 自分を知らない or 名前ぐらいは聞いたことがある(新規層)
- とりあえずフォローしてくれている(ライト層)
- 「いいね」や「リツイート」、コメントを積極的にしてくれる(コア層)
- 時間とお金をネットやリアルで使ってくれる(マニア層)
そもそも、インフルエンサーはなぜ沢山のSNSを使うのか。
それは、フォロワーを階層分けしているためです。
例えば、ライトなファンは情報だけが欲しいため、YouTubeやインスタグラムで商品レビューなどを求めます。
しかし、コアなファンはもっと強い繋がりが欲しいため、Twitterやブログや生配信では、自分の日常など新規層やライト層にとっては、どうでもいいというような情報も発信します。
「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」の内容は女性向けに多少偏りがある
本書は著者の経験からのノウハウが満載です。
しかし、ゆうこすファンはほぼ女性のため、ファンの心理分析などが偏っているなと思いました。
上で書いた「リツイート」の心理は当てはまる部分もありつつも、男性ビジネスマンのようにユーザーが大きく変わると、そのまま参考にはできなそうです。
この本の後半では、今中国で盛んなライブコマースについても書かれています。
(生配信しながら商品を売る)
その手法自体も、女性ファンだからこその考えや手法が多いと感じました。
それでもSNSを使ったビジネスの流れが勉強できる
ターゲットによって本書の通りには行かない部分もありますが、それでもSNSでフォロワーを集めるところから、ファンを増やしていく一通りの流れが学べるため、良いノウハウ本だと思いました。
SNSのハウツー本は多いですが、ここまで具体的な内容の本はあまり見かけません。
また、インフルエンサーと言ってもビジネスが苦手な人も多く、そういった人はオンラインサロンでファンを囲うだけとか、情報発信してるだけという人のほうが多い印象です。
その中でも著者は、SNSを有効的にビジネスに使っていますし、世界で見ても最先端の手法だと思います。
「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」はSNSでビジネスをしたい人には必見!
本書は個人・企業問わず、SNSをビジネスに使いたい人は読んでおくと、かなり勉強になります。
また、とりあえずフォロワーを増やしたいという人にも、役立つノウハウが見つかります。
ただ、だれでもこの本読めばお金が稼げるよ言う本では無く、ファンを増やすために自分や発信する情報が魅力的でないといけません。
おそらく、SNSで稼ぎたいと思う人は多いのですが、その一歩が踏み出せない理由として、自分の「夢」がそもそも分からない人が多いです。
もし、「夢」や「好き」を見つけたいと思う方は、メンタリストDaiGoの『「好き」を「お金」に変える心理学』という本がおすすめです。
詳しい内容は、こちらの記事で紹介しています。