これからプログラミングスクールに通おうと考えている人に、どのスクールが良いのかと聞かれることがあります。
そこで先日、もし私が全くの知識がない状態だったら、どういう基準でプログラミングスクールやコースを選ぶかをツイートしました。
もし私が未経験でプログラミングスクールを選ぶとしたら、通う期間が長いスクールを選ぶと思う。
短期間の詰め込み型スクールは、ついていけなくなると、リカバリする時間が無く終わります。
とくに今まで机に齧りついて勉強して来なかった人は、長期のスクールがおすすめです。
— やまと@フロントエンドエンジニア (@YamatoNamiki) October 9, 2019
この記事では、このツイートをもう少し詳しく説明していきます。
私は会社員として10年働いた後、今はフリーランスとして働いています。
プログラミングの勉強は、独学で挫折してプログラミングスクールに通いましたが、スクールでもプログラミング完全に理解は出来ず、とりあえずHTMLやCSSのスキルでWeb制作会社で働きながらJavaScriptやPHPを身に着けました。
お世辞にもスマートにプログラミングを身につけて来たわけではありませんが、今は月70〜100万ぐらい稼げていますしプログラミングを人に教える立場にもなりました。
自分が挫折してきたからこそ、「すんなりプログラミングを学べた人」とは違う、挫折しない点にフォーカスしてスクールの選び方を書いていきます。
「挫折しにくさ」がプログラミングスクール選びには重要
プログラミングスクールを選ぶ時に、金額やカリキュラムを気にする人は多いです。
ただ、自分が挫折するかを考えている人は少ない印象です。
なぜか?と考えるとネット界隈では、「プログラミングは簡単!誰でも身につけられる」と言われていているからかなと思います。
それを鵜呑みにして軽い気持ちでスクールに通う人も多いです。
ただ、誰でも身につけられるのは正しいですが、人によって習得までの時間は大きく差があると私は思っています。
そのため、プログラミングスクール選びでは、次のような挫折する要素を排除することが大切です。
- 学習についていけなくなり、スクールに通うのを諦める
- 講師(メンター)やカリキュラムが悪いと、自己正当化する
- 雨が降ってるから・仕事で疲れたから今日のスクール休んでも良いかなと甘える
では、どんなプログラミングスクールが挫折しやすのかを説明していきます。
挫折しやすいプログラミングスクールの特徴
以下の3つに当てはまると、挫折しやすいです。
- 短期間コース
- オンライン学習のスクール
- 通うのが面倒なスクール
1〜2ヶ月くらいで集中して学ぶ「短期間コース」
短期間コースは、ギュッと詰め込むため一日一日の学びの進捗がとても重要になります。
そのため、一度ついていけなくなるとリカバリする時間がありません。
分からない状態で通うのはかなり苦痛で、スクールでは途中で諦めて辞めてしてしまう人もちらほら居ます。
手軽に学べる「オンライン学習のスクール」
今の時代は、どこに居てもオンラインで学習できますが、意志の弱い人だと挫折しやすい勉強方法でもあります。
カリキュラム以前に、家で集中して勉強出来ない人もいまので、通う形式のスクールのほうが集中できると思います。
住んでいる場所の問題などで、どうしてもオンラインスクールを選ぶ場合は、勉強するときはコワーキングスペースでやるなど、挫折しない方法を考えると良いです。
ただ、Web制作(フロントエンドエンジニア)など習得がまだ容易なものであれば、オンラインスクールでも良いかなと思っています。
家から遠いなど「通うのが面倒なスクール」
これは、すごく口コミが良いスクールがあるけど、自分の家から1時間以上かかる場所にあって、近いスクールとどっちに通うか迷う場合です。
「めんどくさい」というのは諦める大きな理由になるため、これも排除したい要因です。
もし私なら、口コミが良いスクールに通うために、そのスクールにできるだけ近い場所に引っ越すかなと思います。
実際に私のスクール同期の方には、千葉から東京のシェアハウスにスクール期間中は住んでいる方もいました。
このように、本気で学ぶ気があるのであれば、最大限自分が勉強できる環境を用意することが重要です。
プログラミングスクールのメンター(講師)の質やカリキュラム内容を気にするべき?
プログラミングスクールは、ネット上にさまざまな口コミがあります。
その中でもメンターやカリキュラムについて、申し込み前に気になるものもあるかと思います。
この業界で長く働いていると、スクールの裏側の話も入ってきますが、メンターやカリキュラムの質を気にするべきかどうかを話していきます。
プログラミングスクールのメンターの質は低いのは当然
そもそも、優秀なエンジニアをメンターとして雇うのが難しいです。
今プログラミングスクールが人気なのは「仕事の需要が高く、稼げる職業」だからですが、3〜5年以上現場で経験のあるエンジニアは、それなりに稼いでいるためメンターとして働くひとはいません。
スクール運営企業側から見ても、そんなエンジニアを何人もメンターとして雇うのは費用的に無理がある話です。
海外のプログラミングスクールの中には、優れたエンジニアが講師やっている場合もありますが、金額が100万以上と高いです。
日本のスクールが「安かろう悪かろう」というのは、仕方が無い状況で、実際にプログラミングスクールでメンターをやっているのは、稼げないフリーランスエンジニアや、スクール卒業生が就職するまでのバイトというのが現状です。
メンターの質を気にする場合は、少なくとも安いスクールを避けるのがおすすめです。
安いスクールは、スクール卒業生のバイトの確率が高いので、カリキュラム内のことしか答えられない場合があります。
カリキュラムはどのスクールでもたいして変わらない
スクールによってカリキュラムの内容や難易度は違います。
ほとんどのスクールでは、独自の教本があり、それを進めていくことになります。
ただ、スクールの教本の内容は、本屋に売っているプログラム本とあまり変わりませんし、スクールによっても大きくは違いません。
これは会社の面接側としてスクール卒業生の面接をしてるとわかるのですが、どのスクールを卒業しても就職用のポートフォリオに使われるスキルはあまり変わりません。
少なくともスクールで学ぶ内容は、どのスクールでもどっこいどっこい、という事です。
ちなみに、教本の不満で一番多いのが「教本どおりにコード書いても動かなかった」という問題なのですが、これは、ぶっちゃけスクールの教本でも売っているプログラム本でも内容が間違っていることはよくある事です。
ただスクールの場合は、そういうときはメンターに聞けばいいだけですし、もっと言うと間違っている部分を自分で気づいて修正できるレベルにならないと、その後に控えてる就活用のアプリやサイト制作なんて不可能です。
プログラミングスクールに通う前の心構え
たぶんスクールに通おうと考えている時点で、プログラミングを身に着けようという気持ちがあるとは思います。
それでも、次の項目に人はスクールに申し込む前に、注意をしたほうが良いです。
- 勉強が苦手な人は最初は苦労する
- スクールに行けばプログラミングが身につくと思っている人は注意
- エンジニアになるという強い気持ちが無い人
勉強が苦手な人は最初は苦労する
プログラミング学習は特別なものでは無く、ただの勉強です。
そのため誰でも身につけることができます。
ただ、これは英語の勉強などと同じで、人によって習得までの時間は大きく違います。
その一つの要因として、長時間集中して勉強できるかどうか、という問題があります。
例えば難易度の高い大学への受験を乗り越えている人は、自分が集中して勉強するためのコツが分かっていたりするので、プログラミング学習でもその経験が活かせます。
そういった「机に齧りついて勉強する」という事を人生の中で経験していないと、最初は勉強する事に慣れていなくて苦労すると思います。
かくいう私も、学生のころは高校も大学も受験をしなかったので、プログラミングの勉強は大変でした。
ただ、プログラミングを続けていると勉強することに慣れるため、続けていれば問題無くなります。
苦労するのは本当に最初だけです。
スクールに行けばプログラミングが身につくと思っている人は注意
プログラミングスクールは、自動車教習所などと違って、通えばスキルが身につくというわけではありません。
初めてプログラミングを学ぶ場合、初期は理解するまで時間がかかりますし、かなり負荷がかかります。
また、プログラミングを学んでいくと、何かしらの壁にぶつかります。
- カリキュラムについて行けなくった、でも何を質問したらいいのかも分からない
- エラーが出て進めなくなった
- 一から自分でプログラム作ることができない
上のような問題は、一人では解決できない問題です。
もちろんカリキュラムで起きた問題はメンターに相談すれば解決しますが、エンジニアとして就職するのであれば、自分一人で解決出来るようにならないといけません。
軽い気持ちでスクール入って、入ってからそれに気づいて途中で辞める人や、カリキュラムについていけない状態になり、そのままスクール期間が終了という人も実際にいます。
そうならないように、スクールに申し込む前に目的をハッキリさせることをおすすめします。
エンジニアになるという強い気持ちが無い人
スクールに通っていて思ったのが、意外とエンジニアになろうと思っていない人もいます。
「エンジニア以外のIT系の職種に就くためや」「なんとなく身につけば良いかなという人」という考えで通っている方です。
ただ、プログラミングスクールは自動車教習所と違って、通えば身につくというものではありません。
軽い気持ちで通うとスクールにかかる費用が無駄になる可能性が高いため、あまりおすすめはできません。
プログラミングは誰でも身に着けられるとはいえ、それなりに長時間の学習時間が必要なため本当にスクールに通うべきかどうか一考したほうが良いです。
基礎的なプログラミングを学びたい、体験してみたいのであれば、『プロゲート』をやってみることをおすすめします。
まとめ:プログラミングスクール選びは自分にとって挫折しにくい環境を選ぶことが大事
私がおすすめなのは、期間が長いコースで、オフラインの通う形式のスクールです。
通うのが楽な方がよいので、自宅や勤め先から近いとなお良いです。
それなりに高いお金を払うため、通っている期間はとにかくスクールだけに注力できる状態にするのがベストです。
私は当時は営業の仕事をしていましたが、辞めて夜勤のアルバイトをすることにしました。
そしてスクールに通っている期間は、友達と遊ぶことなども一切せずひたすらWeb制作とプログラミング学習に打ち込んでいました。
プログラミングスクールは、通っている期間にどれだけ頑張れるかで人生が変わるので、これから申し込みしようと考えている方は、是非本気で学ぶことをおすすめします!
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