今回は、これからWeb制作を勉強したいと考えている人が、「まだjQueryを学ぶ必要があるのか」という話をしていきます。
結論として、今は2020年ですが、jQuery学んでおいた方が良いです。
なぜかと言うと、ライブラリが多くまだプロジェクトで使われる可能性が高いからです。
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jQuery使われてたのは「ブラウザごとの差を吸収するため」
フロントエンド界隈では、脱jQueryとうのはもう5年とかもっと前から言われています。
そもそも、なぜWebのフロントエンドでjQueryが15年近く使われていたかと言うと、Javascriptの各ブラウザの挙動がバラバラだったからです。
何か処理を書いた時に、Chromeでは動くけど、IEでは動かない。
みたいな事が当たり前にある時代でした。
その各ブラウザの挙動の違いを、エンジニア個人で対策しようとすると時間もかかりますし、とても大変なのでjQueryを使う、という流れです。
ただ、今は各ブラウザの仕様が整ってきて、正直jQueryを使うメリットが薄れてきています。
あとは、Javascript自体もバージョンアップしてきたことで、脱jQueryというのが現実的になっています。
今でもjQueryが使われる理由は「ライブラリが豊富」だから
では、各ブラウザの差異が無くなってきた現在ですが、jQueryを使う理由は「ライブラリが豊富だから」です。
そして、ライブラリがあるか無いかというのは、プロジェクトで十数万〜数十万というコストがかかってくる話でもあります。
jQueryが世に出てきてから14年くらいですが、長いあいだWeb制作ではjQueryを使うのが当たり前でした。
そのため、jQuery製のライブラリの量というのは膨大です。
今は、その中で有名なものとかは、jQueryなしで使えるバージョンが出てきたりもしますが、まだまだ対応しているのは少ないのが現状です。
一つ私の最近の仕事の例を話しますが、
最近、Vue.jsというフレームワークを使うのでjQueryは使わないという判断で、進んでいたプロジェクトがありました。
ただ、Vueで使う予定のライブラリの一つが、ライセンスが怪しいものがあったんですね。
私は今でも使ってもOKという解釈なのですが、まあちょっと特殊なものでクライアントからストップがかかりました。
そのときの選択肢は2つあって、
・3日かけて同じ機能のものを作る
・jQuery製のライブラリを使う
で、結局開発途中でjQuery製のライブラリを使うことになりました。
VueにjQueryを入れるとか、フロントエンドの人なら「ウッ!」となる感じですよね。
ちなみにエンジニアの3日かけて作らせると、12〜15万くらいかかります。
私の場合はそのくらい費用をもらいます。
お金を払うクライアントや、管理するプロジェクトマネージャーからすると、
jQueryを使いたくないというエンジニアの気持ちはわかるけど、その分のコストを払う、というのは中々難しい話だったりもします。
あとは、一般的サイトを作るWeb制作では、VueやReactみたいな他のフレームワークを使わないため、ライブラリが豊富なjQuery使えばいいじゃん、
という風潮のほうが日本ではまだ主流かなとも思います。
jQueryは今後5年〜10年くらいで役目を終えていく
最後になりますが、jQueryはいつまで使われるのか。
これはjQueryに依存しないライブラリが整ってくるまでかなと。
たぶん、あと5年くらいは使われていきます。
ただ10年後にjQueryは、ほぼ使われなくなっているんじゃないかなと思います。
それまでにはJavaScriptももっとバージョンアップしてることでしょう。
とはいえ完全になくなると言うより、マイクロライブラリみたいに必要な機能のみの小さなライブラリを使う。
というような状況になると想像しています。
PHPでもRubyでも、プログラミング言語ではフレームワークを使うのは当たり前です。
JSだけが、フレームワーク使っていないという未来は無いかなと思っています。
まあ、jQueryは今かなり微妙な立ち位置ではあるんですが、今の時点ではまだ勉強しておいた方がよいものになります。