業務未経験ではじめての会社に入り、言われた仕事をこなしながらも「辞めようか」と考えてしまう方へ。
私は最初に入った会社を一年で辞めました。
その後、10年ほど会社員として転職を繰り返してスキルと年収を上げ、今はフリーランスをしています。
そんな私の経験から、一年で会社を辞めようか悩んでいる方に向けて記事を書きます。
私が感じたエンジニアが一年で会社を辞めるメリット
私が最初の会社を一年で辞めたときの話ですが、
当時は辞めた直後は不安で、転職エージェントやエンジニア派遣社員登録など、沢山登録したのを覚えています。
しかし、転職エージェント経由であっさりと次の職場は見つかりました。
しかも年収も大幅アップです。
その時の経験から、最初の一年で会社を辞めても大丈夫という話をしていきます。
業務歴一年のエンジニアを採用してくれる会社は沢山ある
たぶん一番心配するところは、まだ自分に満足なスキルがないのに転職できるのかというところだと思います。
結論を言うと、全く問題ありません。
私も10年会社員を続けるうちに、採用側として面接などに関わるようになりましたが、前職が一年だからといって評価を下げるなんて事はありません。
エンジニアは転職すると年収があがる
日本の企業で働くエンジニアは転職を繰り返さないと、年収があがりません。
IT企業は3ヶ月・半年ごとに査定をするという会社も多いですが、それでも年収が上がらない理由は上限金額が決まっているからです。
すごく頑張って、それを評価してくれる上司もいたとして、でも1年で年収20万しか会社の規定で上げられない。
それがほとんどの日本の企業です。
とくに最初の会社は業務未経験として入社するので、かなり給料が低い状態から始まる人が多いです。
私が初めて入った会社は、月20万で手取り16万くらい。
ボーナスなしのため年収で240万です。
しかし一年で辞めて、次の会社では年収320万になりました。
これでも低いですが、それでも最初の会社からは80万アップです。
ちなみに、最初の会社は一年で10万ほどしか年収上がらないので、ありえない事に80万年収あがるのに8年かかります。笑
下の記事でも、「エンジニアが転職すべき話」を書いていますが、それは未経験入社一年の方でも同じです。
エンジニアが最初の会社を一年で辞めたくなるのは普通です
会社を一年で辞めたいと思うことは、わりと『普通』です。
何故かと言うと、未経験者OKの求人を出している会社の中には、
「雑用係として安い給料の人材が欲しいだけ」で、新人を育てる気が無い会社のほうが多いからです。
私は今まで勤めていた数社も、新人を育てるという気がある会社、無い会社がハッキリと別れます。
そして新人を育てる気がないのに採用する会社は、全体のスキルレベルが低く、仮に長く続けても得られるものが非常に少ないと感じました。
私も最初の会社を一年で転職した理由は、この会社で学べるものはもう無いなと感じたからです。
私の経験から感じた新人エンジニアを育てる気がある会社
私が新人教育担当をしていた会社の例ですが、業務未経験の新入社員が自分の成長過程を想像できるように、独り立ちするまでの具体的な期間を共有していました。
新規案件を一人でこなせるようにするための基礎的なスキルを半年間で学んで、その後お願いできそうな新規案件を見繕う、というような話を事前にしていきます。
経験上こういう会社には優れた人も多く、少なくともここの先輩社員レベルになるまでは、この会社で頑張ろうと思う気持ちになります。
逆にこれはダメだと思う新人エンジニアを育てる気がない会社
育てる気がない会社は、プログラムを書く仕事にはまったく関係のない事を、期間を決めずにやらせます。
アシスタント仕事や、社内のインフラ関係など、会社の中での細かい仕事ですね。
仮にそれらが会社には必要な仕事だとしても、それはアウトソースするか専門の人間を雇えばいい話で、入社したてで育て方次第で大きく今後が変わる新入社員にやらせることでは無いなと個人的には思います。
とくに期間を決めないのが最悪で、新入社員としてはいつまでそんな仕事をしなかればならないのかと、モチベーションだだ下がり、会社に不信感も持ちます。
会社選びはガチャみたいなもの、ハズレを引いたら辞めるしか無い
一年で辞めることに対して、人によっては否定的な意見をもつ人もいるでしょう。
しかし、私が転職を繰り返して思うのは、会社に入社するのはガチャと同じで、アタリ・ハズレがあるということです。
ハズレ引いたらどこかで見切りをつけないといけません。
自分のスキルなどが低いうちは、そもそも選ぶことさえ出来ないと思いますが、
エンジニアである以上は、とにかく自分のスキルを上げることを一番の目的として、時間を無駄にしないように判断をする事をおすすめします。
最初の会社を一年で辞める前にやっておきたい2つのこと
面接対策には技術ブログやポートフォリオのアップデート
まずは面接対策です。
すでに未経験から入社しているということは、ポートフォリは作っていると思いますが、アップデート出来るのであればクオリティを上げる意味で改良したいです。
私はそれ以外に、技術ブログを作ることをおすすめしています。
これは私が面接側で感じたときに思いましたが、ブログなどのアウトプットをやっていない人が多すぎるということです。
まともな会社ほと、社内チームでの情報共有を大事にしているため、エンジニアのアウトプットを重要視しています。
そのためプライベートで技術ブログを書いている人はそれだけで評価が一段上がります。
内容は別に高度なものでなくてよく、初級者だったとしても自分の学んだ事をアウトプットできるという姿勢が重要です。
その辺りの話は、こちらの記事で書いています。
働きながら求人をストックしておく
求人サイトは登録無料です。
条件にあった新規求人や転職可能なおすすめ求人がメール届くので、今は転職しないとしても登録しておいたほうが良いです。
また、求人情報の中に知らないフレームワークや技術スキルがあれば、最低でもそのことについて調べておく、できれば触っておくのをおすすめします。
エンジニアの転職では、実務で扱っていないとしても、新しい技術を自分で調べたりしているか面接で聞かれます。
「新しい技術に興味はありますが触ったことありません」では面接で落とされますので、しっかりと準備しておいたほうが自分の求めている会社に入りやすいです。
「転職サイト」と「転職エージェント」の使い分け
求人サイトには「転職サイト」と「転職エージェント」があります。
ストックする目的であれば、大手の「転職サイト」一つに登録しておけばOKです。
日本だとやはりリクナビNEXTが最大手なので、多くの優良な案件が集まります。
転職活動の一歩として、案件のストックに使いやすいサイトです。
転職、求人情報ならリクルートの転職サイト【リクナビNEXT】
転職エージェントは本気で転職活動はじめるときに使いたい
「転職エージェント」は本気で動き始めるときになったら使いたいです。
私は過去4度転職していますが、全てエージェントからです。
転職活動では両方使いますが、エージェントのほうが採用率が明らかに高いですね。
とくに、私はガツガツお金の交渉するのが苦手なため、給料交渉は圧倒的にエージェントに任せたほうが良いと感じました。
エージェントの人は案件探してメールくれるので、こちらも動きやすい状態になります。
最後に:エンジニアは働き初めの3〜5年がとても重要
私が長くこの業界で働いてきて思うのは、何よりも自分のためにドライになる必要があるということです。
多くの人に理解してほしいのは、エンジニアとして働き初めて3〜5年のキャリアが、今後のエンジニア人生でとても重要だということです。
10年ぐらいのエンジニアを見ると、自分キャリアをうまく築けた人とそうでない人の差がかなりあります。
働き始めの数年できちんとスキルを身につけられたエンジニアは、そのスキルが評価され、さらに高いスキルの仕事を得ることができます。
しかし、それができない人は、業務歴の割にたいしたスキル無いねと評価されます。
もちろん、それは転職するかどうかだけではなく、最初の数年は貪欲にスキルの習得にも時間を割くことをおすすめします。