エンジニアが転職でスキルアップしていくには『目標企業』を想定した方が良い

2019/07/26

(更新日:2023/09/10

エンジニアが転職でスキルアップしていくには『目標企業』を想定した方が良い

エンジニアであれば会社で何年か働いたら、スキルアップのために転職を考えるかと思います。

これは世界的な流れでもあり、こちらの記事でも『世界の主要IT企業エンジニアの平均勤続年数は3年以下』分かるとおりです。

私自身も20代で4回ほど転職をしてきましたし、会社ではエンジニアの面接官としても働いてきました。
そんな受ける側・面接する側の両方を経験して、「エンジニアは『目標企業』を想定した方が良い」と考えました。

エンジニアが転職に備えて『目標企業』を想定するメリット

『目標企業』と言うからには有名な企業になります。
この『目標企業』を作っておく2つのメリットを紹介します。

  • レベルの高い『目標企業』を作ることで、最大限の準備をするように自分を追い込む
  • 実際に有名企業に入れると今後のエンジニア人生で大きなメリットになる

レベルの高い『目標企業』を作ることで、最大限の準備をするように自分を追い込む

私が面接官をしていて感じたのは、「何も準備していないエンジニアが意外と多い」という事です。

未経験ではポートフォリを作り面接に行きますが、実務経験者になるとポートフォリを作る人はほぼいません。

しかし、スキルアップのために転職をするのであれば、今の会社より格上企業に応募する事になります。
にもかかわらず、今の会社で働いた実績だけ持っていっても、面接企業側としては「採用」とは言いにくいです。

なぜなら、あなたが格上企業に挑戦しているということは、相手側から見れば今のあなたの仕事では、技術が足りないと考えられるからです。

ですが、レベルの高い『目標企業』を作ることで、最大限の準備をするように自分を追い込む事ができます。

明らかな格上、例えばGoogle Japanに入ろうと思ったら、今の会社の実績では足りないというのは簡単に分かるため、「今の自分で作れる最大の技術」+「Google Japanで求められる技術」を使って、ポートフォリオを用意するでしょう。

有名企業に入れると今後のエンジニア人生で大きなメリットになる

実際に『目標企業』に入れるかどうかはわかりません。
しかし、エンジニアの採用条件というのはハッキリと決まっているものでは無いため、タイミング次第と言う感じです。

というのも、多くの企業はポテンシャル採用枠があります。
入社してから多少は育てる必要があるけど、期待できる人ということですね。

この枠は人数が決められていますが、ポテンシャル採用枠が空いているときに面接行けば、格上企業でも入社できる可能性は十分あります。

そして、入社できればエンジニアとして『箔が付きます』。
これはエンジニアのキャリアにとってとても大きなメリットで、過去にこの業界で有名な企業で働いたことがある、というだけで周りは勝手に評価を上げてくれるます。

エンジニアであれば将来的にフリーランスになることもあるかもしれません。
そんな時に「元Google Japanのフリーランスエンジニア」というだけで、非常に仕事は取りやすいです。

また、仮に『目標企業』に入れなかったとしても、そのために作ったポートフォリオは、他の格上企業に挑戦する上でも武器となります。

エンジニアが転職に備えて今からやっておくこと

ポートフォリを作成する以外に、転職のためには次の2つをやる事をおすすめします。

  • アウトプット力を面接で証明するために「技術ブログ」を書く
  • 今の自分の転職市場での価値を把握する

アウトプット力を面接で証明するために「技術ブログ」を書く

なぜアウトプット能力かというと、企業で働くということはチームで働くということで、チームメンバー間の情報共有が必要となるためです。

例えばWeb制作を例にすると、

  • A案件:バリバリに目を引くアニメーションのWebサイト
  • B案件:jsフレームワークを駆使したシングルページアプリケーション

このように案件ごとに使う技術というのは変わるということは、関わった案件によって社内のエンジニアにスキルに差が生まれるということです。

ただ、会社としてはその人が辞めたりしたら、そのナレッジが無くなってしまうということは避けたいです。

そのためエンジニアチームのリーダーは、社内エンジニア同士のナレッジの共有を重要視しています。
社内のWikiを作ったり、勉強会を開催したりですね。

なので、技術ブログなどでアウトプットをしていると、情報共有を進んでおこなえるエンジニアと判断され評価が上がります。

実際に面接官をしているとポートフォリオ以上に、技術ブログをやっている人はいないため、ライバルに差を付けやすいアピール方法となります。

技術ブログが面接のアピールで有効ということは、こちらの記事でも書いています。

今の自分の転職市場での価値を把握する

エンジニアはスキルアップが早いため、今働いている会社に入ったときと今では、あなたの転職市場での価値が変わっているはずです。

自分の市場価値の把握には無料の「転職サイト」を使うのが一番で、
登録しておくと条件にあった求人メール届くので、今は転職しないとしても登録しておいたほうが良いです。

また、求人情報を見ていく中で、知らないフレームワークや技術スキルがあれば、最低でもそのことについて調べておく、できれば触っておくのをおすすめします。

エンジニアの転職では、実務で扱っていないとしても、新しい技術を自分で調べたりしているか面接で聞かれます。

「新しい技術に興味はありますが触ったことありません」では面接で落とされますので、しっかりと準備しておいたほうが自分の求めている会社に入りやすいです。

日本だとやはりリクナビNEXTが最大手なので、多くの案件が集まります。
転職活動の一歩として、案件のストックに使いやすいサイトです。

転職、求人情報ならリクルートの転職サイト【リクナビNEXT】

最後に:転職を始めたら転職エージェントを使うのがおすすめ

実際に『目標企業』を受けて、受かれ良いですが、ダメだった場合は別の会社を検討することとなります。

そのため、これから転職を始めるという方は、転職エージェントの登録をしておくと良いです。

私は過去4回転職をしましたが、全てエージェント経由です。
その理由は、「客観的にスキルを評価して企業を紹介してくれる」「年収の交渉(とくに交渉が苦手な人には有効)」の2つです。

エンジニアがエージェントで転職するメリットは、こちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてみてください。