転職経験がないエンジニアにとっては、転職するタイミングに迷うという人も多いと思います。
エンジニアとして転職したほうが良いかもと思いつつも、ズルズルと働いているという状況になりがちです。
私は10年以上エンジニアとして働き、過去4回ほど転職をしてきました。
ただ、転職するときは一貫して「学べること」があるかどうかを考えて転職の決断をしています。
この記事では、今までエンジニアとしていくつかの転職経験をしてきた中で考えた、転職タイミングについて書いていきます。
「今の会社のプロダクトやサービスが好きだから働いているんだ!」と言う人以外には、参考になるかと思います。
エンジニアの転職タイミングは「学べること」が無いと感じた時
私は未経験で入社した最初の会社は1年で転職を決めました。
なぜかと言うと、そこは零細企業で5人くらいで働き、仕事内容も同じ様な事を繰り返していたからです。
私の仕事はWeb制作で、サイト運用と新規サイト制作。
新規サイト制作の仕事がメインの会社であれば良かったのですが、どちらかと言うとサイト運用がメイン仕事の会社でした。
1年も働くと、エンジニアとしてはこの会社で「学べること」が無いな、、と考えるように。
そこで転職サイトを見るようになって気づいたことが。
転職すれば年収50以上は上がるし、今の会社では経験できない仕事ができるということです。
そして転職した結果、年収80万アップ、当時興味のあったFlash制作にも関われる仕事でした。
それ以降も、20代でスキルアップと年収アップを考えて転職をしていきます。
そんな経験から、エンジニアが「学べること」が無いと感じた時に転職を考えたほうが良い2つの理由、を考えました。
- エンジニアは同じ仕事を繰り返えしてもスキルアップしない
- 会社は3年で「学べること」が無くなる
エンジニアは同じ仕事を繰り返えしてもスキルアップしない
当然なのですが、エンジニアにとって同じ仕事を繰り返すということは避けたいです。
これは何かしら「新しいこと」に挑戦しないと、スキルアップしないからです。
例えば、WordPress専門の制作会社に入ったとしても1年で転職を考えるかなと思っています。
理由は1年で10案件担当するとして、10回もWordPressの仕事をすれば「ベースとなる構築」「案件ごとのカスタマイズの違い」を経験できるため、2年目以降は「学べること」が圧倒的に少なくなると考えられるためです。
これが一部署や、一チームであれば転属などを会社に申請して違う経験が得られるように動けばよいのですが、そうでなければ転職を考えるしかないと思います。
この時に、あるかどうか確定していない未来に期待するのは辞めたほうが良いです。
例えば、何か挑戦できるような仕事が発生して、自分が担当できるかもしれないみたいな事です。
実際こういう事はありますが、この考えは博打と同じです。
会社は3年で「学べること」が無くなる
私の経験では、ほとんどの会社の仕事は3年くらいでエンジニアにとって「学べること」が無くなる、もしくは少なくなる状態になります。
なぜかと言うと、どんな会社にも得意分野があり、同じような仕事が多くなるのが原因です。
- WordPressの開発が得意な会社
- スマホアプリの中でもゲーム開発が得意な会社
- 独自のSNS機能をパッケージ販売しているシステム会社
- お硬いコーポレート企業のサイト制作が得なWeb制作会社
- 20〜30万と格安なサイト制作を売りにしているWeb制作会社
エンジニアとして働いていると、気づきにくい事もありますが、ほとんどの会社の仕事は上記のように「得意分野 = 偏り」が出てきます。
とはいえ、会社が効率よく仕事を獲得する上で、「得意分野を作る」事は絶対に必要ですので、仕方がない部分でもあります。
また、自社サービスを扱っている会社でも3年というのは同じで、もしくはもっと短いかもしれません。
限られたサービスだけに関わっていている状態というのは、エンジニアにとって新しい経験を得られにくく成長が鈍化していく場合が多いです。
エンジニアとして転職タイミングに迷ったら、過去の仕事を振り返りこれから一年の仕事を想像してみる
自分の環境を変えるのは大きなエネルギーを使います。
そのため簡単に動けない状態になりがちです。
そういうときは、冷静に今の会社での仕事を振り返り、これから一年、この会社でやるであろう仕事を想像してみてください。
一年後の自分を想像して、今と同じ様なスキルしか無かったり、成長が小さい場合は「転職を考えるタイミング」です。
私はエンジニアとして転職を繰り返し、スキルと年収を上げてきました。
面接官として、面接側として転職する方に接していたこともあります。
そんな私が経験した、エンジニアが転職するコツは下の記事にまとめてあります。
転職には準備も必要なので、これから転職を考えるかもしれないと言う方には参考になる内容ですので、見てみてください。