未経験からこの業界を目指している方は、色々な疑問があると思います。
その中で、面接で必要な『成果物』について。
成果物はなぜ必要なのか、どのレベルのものを作るか、という事について私の意見を書いていきます。
私は営業職からエンジニアへ転職、今はフリーランスエンジニアをしています。
企業で働いていた10年間で、4回ほど転職をしてきました。
会社で働いていたときは面接担当としても仕事をしていましたので、面接側も含めて両方を経験していますので、参考になるかと思います。
エンジニアの転職では、なぜ成果物が必要なのか?
エンジニアが面接にもっていく「成果物」というのは、自分の技術のアピールのためです。
もっと言うと、応募した会社で働けるということを「証明」するためですね。
これは未経験者だろうと、実務経験者だろうと同じです。
- 未経験者が初めてエンジニアとして働くとき
- 実務経験者が今の会社より格上の会社に挑むとき
高いスキルのエンジニアが、高いスキルの会社に応募したときは、面接の場というのは交渉の場になります。
しかし、応募者のスキルが低い場合は、「私はあなたの会社で働けるぞ!」という事を「証明」する場になります。
少なくとも、その会社のポテンシャル採用枠に滑り込めるスキルなり熱意を見せなければなりません。
成果物はどのレベルのものを作るのか?「実務への近さ」×「使う技術の広さ」
作る成果物は「実務への近さ」×「使う技術の広さ」で考えるのが良いと思っています。
実務に近いかというのは、↓みたいな感じです。
- オリジナルのアプリやwebサービス
- 有名なサービスとかを真似して作る
- スクールで習うレベル
オリジナルの制作は、作るものがあって、そこに必要な技術を考えて取り入れたということ。
サービスの真似は、真似ではあるけどスクールで習う以上の技術を取り入れたということ
スクールで習うレベルというのは、ただ習った技術だけ使っているということ。
そして、次は使う技術の広さです。
私はフロントエンドエンジニアなので、それを例にすると、
- モダンな開発環境(gulp、Grunt、Heroku、AWS)
- JavaScriptライブラリやフレームワーク(jQuery、vue.js、React.js)
- その他(WordPress、CSSアニメーション など)
これは今注目されている技術への興味や行動力がわかります。
この2つを掛け合わせを意識します。
一番はオリジナルのサービスなり作って、かつモダンな開発環境とかを意識してつくるのが良いのです。
しかし、みんなが出来るわけではないので、その様な場合は組み合わせで高い評価を得られるように考えてください。
例えばスクールで作るレベルの成果物でも、自分なりに開発環境に力を入れたり広い技術を取り入れてみる。
逆に、オリジナルのアプリやwebサービスを、簡単な技術だったとしてもリリースした人も高い評価を得られます。
成果物に自身がないなら、技術ブログで熱意とアウトプット力を補う
もし成果物に自身がなく、何か追加でアピールしたいと言うときは、私は「技術ブログ」をおすすめしています。
なぜかと言うと、会社ではチームメンバー間の情報共有が必要だからです。
エンジニアは、成果物だけをアウトプットと考えがちですが、自分で学んだ情報をブログなどで外に出すことも立派なアウトプットです。
そもそも、会社では案件ごとに使う技術が変わります。
例えばWeb制作を例にすると、
- A案件:バリバリに目を引くアニメーションのWebサイト
- B案件:jsフレームワークを駆使したシングルページアプリケーション
このように、関わった案件で社内のエンジニアのスキルにも差が生まれます。
ただ、会社としてはそれではまずい訳で、特定の人に依存する状態にはしたくありません。
その人が辞めたりしたら、そのナレッジが無くなってしまうためです。
そのためエンジニアチームのリーダーは、社内エンジニア同士のナレッジの共有を重要視しています。
社内のWikiを作ったり、勉強会を開催したりですね。
技術ブログなどでアウトプットをしていると、ナレッジの共有を進んでおこなえるエンジニアと判断され評価が上がります。
情報のアウトプットはQiitaでも良いですが、私は今後も個人の資産と価値が残りやすい「ブログ」がおすすめです。
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