マインドフルネスというのは瞑想の一つで、Googleが取り入れているとい事で興味をもちました。
ビル・ゲイツが実践していたり、ジョブズも日本の「禅」を取り入れた瞑想をしていたのは有名な話です。
ただ、宗教の「瞑想」と「マインドフルネス」はちょっと違っていて、科学的な根拠からシリコンバレーで広まったものです。なので宗教色が一切ありません。
今回は、「マインドフルネス」の効果とやり方を説明していきます。
マインドフルネスとは
マインドフルネスは、最近注目されている心理療法です。
「今この瞬間に、価値判断することなく、注意を向ける」というもので、GoogleやAppleなどの有名企業が研修として取り入れ、アメリカでは軍事訓練でも使われています。
これは心を無にするというわけではありません。
一歩下がって、批判したりせずに自分を見つめる。
そのために「今この瞬間」に注意を向けます。
なぜ、今に注意を向けるのか?
私たちの思考は、過去や未来のことを考える時間が多いです。
とくに、失敗した事・将来の不安といった、ネガティブなことほど考える時間が長くなりがちです。
これは意識せず思考していると、知らず識らず不安やストレスが溜まり続ける状態です。
このような状態を抜け出すために、「今この瞬間」を見つめる事を「マインドフルネス」といいます。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスの効果は簡単に言うと、
- 集中力の向上
- 生産性の向上
- ストレスの軽減
このようなものがあります。
また、これはマインドフルネスが注目された理由でもありますが、「医療行為」としてジョン・カバット・ジンが臨床的な技法として体系化したことが大きいです。
マインドフルネスストレス低減法(MBSR)
ストレス関連障害、慢性疼痛、高血圧、頭痛などの症状を改善するためのプログラム。マインドフルネス認知療法(MBCT)
うつ病患者を対象に開発されたプログラム。
実際にビジネスに取り入れた例を知りたい場合は、Googleで実践している能力開発プログラムについて書かれている「サーチ・インサイド・ユアセルフ」がおすすめです。
この本のトレーニングは「SIY」と呼ばれて、今では企業の研修などに取り入れられています。
内容はGoogleのエンジニアが、科学的な論拠で書かれています。
なぜ自分の身体や心と向かい合うことが重要なのか、具体的なトレーニング方法を学べます。
マインドフルネスのやり方
それでは、実際にマインドフルネスのやり方ですが、これはメンタリストDaiGoさんの以下の動画が非常に参考になります。
- 姿勢を正す(横隔膜が動くのを意識して、脳に沢山酸素を送る)
- 呼吸をゆっくりにする(一分間に4〜6回)
- 注意のコントロール(自分の呼吸に集中する、注意がそれたら意識して呼吸にまた戻す)
動画の中でも語られていますが、意識が別のことに行くのは問題ありません。
別に向いた意識を、また自分の呼吸に意識を戻すことも瞑想の効果が高くなります。
「焚き火」は最高のマインドフルネス環境
私は30歳のころソロキャンプをはじめました。
理由は仕事が落ち着いてきて、何か一人で出来る趣味がしたいというのもありますが、子供の頃の思い出の「焚き火をしたかった」というのもあります。
人は火を見ると安心する、リラックスできると言われています。
しかし、実際に夜のキャンプ場や山の中で焚き火をしてみると、それだけでない事に気づきます。
周囲に一切の明かりがない夜に、目に映るものは焚き火だけ。
そうなると「目の前の焚き火に、すごく集中している」状態となります。
これは、マインドフルネスの「今この瞬間に、価値判断することなく、注意を向ける」という事と同じ状態です。
上でやり方に書いてあるとおり、マインドフルネスの瞑想では自分の呼吸に意識を集中する、というのが基本です。
慣れていないと結構難しい、というよりこれでやり方合っているのかよく分からない。
という方が正しいかもしれません。
これが焚き火になると、人間は視覚から得られる情報量が大きいので、一気に引き込まれます。
一人で瞑想してると「これで良いの?」と疑問に思ったりしますが、焚き火だと「自分が今焚き火に注意が向いている」というのが良くわかります。
もし、マインドフルネス状態を体験したいという方は、一度焚き火をしてみると良くわかります。
またソロキャンプは長く続けられる趣味なので、何か趣味を探しているという方にもおすすめです。