エンジニア志望の方は、働きかたの憧れもあったりして、面接で「やりたいこと」を言いがちです。
私も未経験のころは、面接で「やりたいこと」を話していましたが、これはダメだったなと今なら思います。
私は会社員を10年ほと勤め、今はフリーランス4年目になります。
会社員の頃は、面接の採用側としても関わっていましたので、採用側が考える「やりたいことを話す」がNGな理由を書いていきます。
▼この記事は動画でも視聴できます!
結論:エンジニア未経験者の「やりたいこと」と入社後の業務にはミスマッチが起こる
未経験者に面接で「やりたいこと」を主張されると、企業側としては意に沿うポジションにはすぐに置けないため、入社後に目の前の仕事に集中出来ないんじゃないかと考えてしまいます。
例えば、自社開発企業に面接を受けに行くとして、面接で「新規のアプリをバリバリ作りたい」と言ったとします。
その会社は、定期的に新規アプリをリリースしている会社なので、それを目標として面接で話したわけです。
ただ、企業の面接側としては、こういった発言されると不安になります。
なぜなら、未経験者にまずやってもらう仕事は、「だれかのアシスタント」からはじまり、その後は「既存アプリの保守」などで経験を積んでもらおうと考えているからです。
さらに、新規開発を担当したいというのは、エンジニアなら誰でも思うことです。
ということは、あなたの少し先輩エンジニアなどライバルが沢山いる状態です。
正直、いつあなたが新規開発の仕事がまわせるかは、会社側も分かりません。
エンジニアの面接では今の自分のスキル(ポートフォリオ)と熱意をアピールする
まず、面接でアピールすべきなのは、自分が学んできたスキルです。
ポートフォリオでは「実務への近さ」×「使う技術の広さ」で作るのが良いと考えています。
詳しい話はこちらの記事で紹介しています。
そして、もう一つが熱意(やる気)となります。
ただ、熱意を面接時間で測るのは、企業側も難しいと思っています。
もしポートフォリオが、実際に公開しているWebサービスなどであれば、その行動量が熱意(やる気)として伝わったりもします。
それ以外に、どうやって熱意を伝えるべきかと言うと、私は技術ブログやQiitaで情報をアウトプットするというのがおすすめです。
技術ブログなどは、未経験者や経験者を含めても、やっているエンジニアは少ないです。
そのため、他の応募者との比較の中で「技術ブログ」をやってる人とやってない人、どちらが熱意があるかを考えると、「やってる人」は熱意(やる気)を感じます。
エンジニアが面接で「やりたいこと」を聞かれたらどうするのか?
中には、「やりたいこと」を聞いてくる面接官もいるかもしれません。
個人的には、聞く意味はほどんど無いとは思うのですが、そういう場合は「どういうエンジニアになりたいか」と解釈して答えるのが良いかなと思っています。
例えば、
- ユーザーファーストで考えられるエンジニアになりたい
- デザイナーと協力して、クオリティの高いアニメーションをつくれるフロントエンドエンジニアになりたい
と言った、その会社の実績に合った理想のエンジニア像ですね。
企業側としては、「どういうエンジニアになりたいか」という回答には、そのためのキャリアパスをいくつも考える事ができます。
そのため、その人が入社後にまずはアシスタントや保守の仕事からお願いして、ゆくゆくは理想のエンジニアに近づける仕事を任せることが想像しやすくなります。
これは、応募者と企業側のキャリアの方向性が一致していると感じる事が出来るため、安心して「採用できる人材」と判断できます。
「やりたいこと」との業務のミスマッチは経験者の面接でもよくある話
面接をしていて、スキルあるけど採用はしないということは結構あります。
その理由の一つとして、応募者の「やりたいこと」が企業側の考えとズレているというものがあります。
たとえば、JavaScriptで3D表現をやりたいという人が面接に来て、3D表現の仕事は沢山は無いからお断りしたり、ですね。
もちろん、このエンジニアが3Dの仕事以外をやりたくないから、自分の信念でやりたいことを話すこともあるかと思います。
ただ、これが自分が興味ある分野の話しをしただけであり、採用されたら別の分野だって頑張ると考えている事もあったりします。
その場合は「3D表現をやりたい」という事を言うのは落とされる確率が上がるので良くありません。
私だったらポートフォリオで3D表現を使って技術のアピールをしつつ、面接で聞かれたら答えるぐらいにすると思います。
まとめ:面接では企業側に不安要素を与えない事が大事
未経験者が面接で「やりたいこと」を話すのがNGなのは、入社後の実務のミスマッチを企業側に感じさせないためです。
私は、面接とは応募者が「この会社で自分は働けるぞ!」という事を証明する場だと思っています。
そのためには、スキル(ポートフォリオ)や熱意(やる気)も大事なのですが、同じぐらいキャリアなどお互いの考えが一致していることも大事です。
エンジニアの就活・転職にはエージェントがおすすめ
私自身、エンジニアになり10年の間で4回ほど転職してきました。
その全てがエージェント経由となります。
活動中は、一般の転職サイトなどにも登録しますが、結果的にエージェントのほうが採用が決まりやすかったです。
メリットとして、以下の2点が大きかったと感じています。
- 客観的にスキルを評価して企業を紹介してくれる
- 年収の交渉(とくに交渉が苦手な人には有効)
年収の交渉は未経験者はあまり関係ないかもしれませんが、未経験者だからこそ一人で活動するより、エージェントのほうが心強かったりします。
とはいえ、エージェントの進める企業を何も考えずに受けるのではなく、自分が進みたいキャリアを考えて、上手くエージェントを利用しましょう。
エンジニアにおすすめエージェントはこちらで紹介しています。